2016年10月31日
紡ぐ魂 第1回
沼津東高サッカー部のキャプテンとは、重いものである。
創部1947年、70年の歴史を誇り、部員数も沼津東高のクラブで最多である。
キャプテンしか経験できないこと、キャプテンだから感じた思いは、とても貴重だ。
この公式ブログの『紡ぐ魂』では、そんなキャプテンたちの記憶に残る試合、下に続く世代のキャプテンたちや部員たちに伝えていきたいこと、
沼津東高サッカー部を目指す中学生たちへのメッセージ、
歴代の先輩キャプテンたちへの間接的であるかもしれないがメッセージを文章にしてもらった。
この『紡ぐ魂』の言葉は、沼津東高サッカー部の伝統の継承と、未来の指針に成り得るものであり、そんな経験を積んだキャプテンたちの言葉に、
耳を傾けて頂きたく思っている。
歴代キャプテンたちが、サッカー部引退後も、実りの多い人生を送ってくれることを願っている。
『紡ぐ魂』第一回目は、第68代キャプテン・平成28年3月卒の飯田修平キャプテンです。
OB会 副事務局長 川口 明彦(高38回)
平成26年5月17日
高校総体県大会 対オイスカ高校戦
自分が高校2年生の時に、3年生の先輩達が東部大会を勝ち抜き、県大会出場を果たしました。
この県大会での試合は、沼東サッカー部員にとって、ただの試合ではなく、3年生の先輩達は、負ければ、即引退となってしまう大切な試合でした。
2年生の自分もサイドバックとして、この大切な試合に出場させてもらい、2年生全員の気持ちを背負って自分は試合に臨みました。
3年生の先輩達と1日でも長く一緒にサッカーがしたかったので、絶対に勝ちたいという気持ちだけは切らさず戦いました。
3年生の先輩達も自分も、全力でピッチを走り切り、持っている全ての力を出し切りました。結果は0-3で負けてしまいました。
同時に3年生の先輩達の引退が決まってしまいました。
自分は、今まで小学生の時からサッカーをやって来て、試合に負けても一度も泣いた事がありませんでした。
しかしこの瞬間、涙が溢れてきて止まりませんでした。サッカーで負けて初めて泣きました。
沼東での3年生の先輩達との毎日の練習、辛かった遠征合宿、勉強や学校の事について色々と教えてもらった事、そして楽しかった思い出、その時、色々な事柄が脳裏に浮かんで来ました。
3年生の先輩達も皆泣いていました。3年生への感謝の気持ちと同時に、自分達も来年の高校総体で、最後までやり切って、悔いなく沼東での引退の日を迎えようと決意した試合でした。
平成27年1月10日
新人戦 対吉原工業戦
この大会の前まで、リーグ戦、練習試合とも中々勝てない状況の中、平成27年1月10日、新人戦を迎えました。
試合は、互角に進みました。試合前半、ゴール前の混戦状態から相手のシュートを自分のクリアミスから失点に結び付いてしまいました。
キャプテンとしてチームを引っ張らなければならない自分が、ミスを犯してしまい、大会前の勝てない状態が一瞬頭を過ぎりました。
その様な状況の中、仲間たちが「修平気にするな」と声を掛けてくれて、再び気持ちを切り替えて試合に集中しました。
間もなく、最初に声を掛けに来てくれた岡野君が、ミドルシュートを相手ゴールに叩き込んでくれ、1-1の同点に追い付くことができました。
その後1点ずつを取り合い、試合はPK戦へ。
全員で円陣を組み、気合を入れてからPK戦に臨みました。PKを蹴る選手、蹴らない選手、今まで見た事のない必死の形相でした。その時必ず勝てると自分は、確信しました。
結果は5-3でPK戦に勝利しました。
大会前に冬の合宿があり、そこで市川先生にもう一度チームを体力面、精神面から鍛え直してもらい、夜には宿舎でお互いの良い点、悪い点を徹底的に話し合いました。その中で、色々とぶつかり合うことも多々あり、お互い納得するまで話し合いを重ねました。
最終日の話し合いでは、皆が一丸となってもう一度初心に戻り、強い気持ちを持って、新人戦に臨む姿勢を確認する事が出来ました。
合宿で何度も話合いを重ねた成果もあり、その試合には、心機一転、新たな気持ちで臨むことが出来ました。
常勝チームにとっては、ただの1勝かも知れないけれど、今まで中々勝てずに辛い経験をして来た自分達にとって、この勝利は1勝以上の特別な重みを感じ、まさにチーム一丸となっての「1勝の喜び」を皆で感じることが出来た特別な試合となりました。
沼津東高サッカー部 第68代キャプテン 飯田 修平
創部1947年、70年の歴史を誇り、部員数も沼津東高のクラブで最多である。
キャプテンしか経験できないこと、キャプテンだから感じた思いは、とても貴重だ。
この公式ブログの『紡ぐ魂』では、そんなキャプテンたちの記憶に残る試合、下に続く世代のキャプテンたちや部員たちに伝えていきたいこと、
沼津東高サッカー部を目指す中学生たちへのメッセージ、
歴代の先輩キャプテンたちへの間接的であるかもしれないがメッセージを文章にしてもらった。
この『紡ぐ魂』の言葉は、沼津東高サッカー部の伝統の継承と、未来の指針に成り得るものであり、そんな経験を積んだキャプテンたちの言葉に、
耳を傾けて頂きたく思っている。
歴代キャプテンたちが、サッカー部引退後も、実りの多い人生を送ってくれることを願っている。
『紡ぐ魂』第一回目は、第68代キャプテン・平成28年3月卒の飯田修平キャプテンです。
OB会 副事務局長 川口 明彦(高38回)
平成26年5月17日
高校総体県大会 対オイスカ高校戦
自分が高校2年生の時に、3年生の先輩達が東部大会を勝ち抜き、県大会出場を果たしました。
この県大会での試合は、沼東サッカー部員にとって、ただの試合ではなく、3年生の先輩達は、負ければ、即引退となってしまう大切な試合でした。
2年生の自分もサイドバックとして、この大切な試合に出場させてもらい、2年生全員の気持ちを背負って自分は試合に臨みました。
3年生の先輩達と1日でも長く一緒にサッカーがしたかったので、絶対に勝ちたいという気持ちだけは切らさず戦いました。
3年生の先輩達も自分も、全力でピッチを走り切り、持っている全ての力を出し切りました。結果は0-3で負けてしまいました。
同時に3年生の先輩達の引退が決まってしまいました。
自分は、今まで小学生の時からサッカーをやって来て、試合に負けても一度も泣いた事がありませんでした。
しかしこの瞬間、涙が溢れてきて止まりませんでした。サッカーで負けて初めて泣きました。
沼東での3年生の先輩達との毎日の練習、辛かった遠征合宿、勉強や学校の事について色々と教えてもらった事、そして楽しかった思い出、その時、色々な事柄が脳裏に浮かんで来ました。
3年生の先輩達も皆泣いていました。3年生への感謝の気持ちと同時に、自分達も来年の高校総体で、最後までやり切って、悔いなく沼東での引退の日を迎えようと決意した試合でした。
平成27年1月10日
新人戦 対吉原工業戦
この大会の前まで、リーグ戦、練習試合とも中々勝てない状況の中、平成27年1月10日、新人戦を迎えました。
試合は、互角に進みました。試合前半、ゴール前の混戦状態から相手のシュートを自分のクリアミスから失点に結び付いてしまいました。
キャプテンとしてチームを引っ張らなければならない自分が、ミスを犯してしまい、大会前の勝てない状態が一瞬頭を過ぎりました。
その様な状況の中、仲間たちが「修平気にするな」と声を掛けてくれて、再び気持ちを切り替えて試合に集中しました。
間もなく、最初に声を掛けに来てくれた岡野君が、ミドルシュートを相手ゴールに叩き込んでくれ、1-1の同点に追い付くことができました。
その後1点ずつを取り合い、試合はPK戦へ。
全員で円陣を組み、気合を入れてからPK戦に臨みました。PKを蹴る選手、蹴らない選手、今まで見た事のない必死の形相でした。その時必ず勝てると自分は、確信しました。
結果は5-3でPK戦に勝利しました。
大会前に冬の合宿があり、そこで市川先生にもう一度チームを体力面、精神面から鍛え直してもらい、夜には宿舎でお互いの良い点、悪い点を徹底的に話し合いました。その中で、色々とぶつかり合うことも多々あり、お互い納得するまで話し合いを重ねました。
最終日の話し合いでは、皆が一丸となってもう一度初心に戻り、強い気持ちを持って、新人戦に臨む姿勢を確認する事が出来ました。
合宿で何度も話合いを重ねた成果もあり、その試合には、心機一転、新たな気持ちで臨むことが出来ました。
常勝チームにとっては、ただの1勝かも知れないけれど、今まで中々勝てずに辛い経験をして来た自分達にとって、この勝利は1勝以上の特別な重みを感じ、まさにチーム一丸となっての「1勝の喜び」を皆で感じることが出来た特別な試合となりました。
沼津東高サッカー部 第68代キャプテン 飯田 修平
Posted by 沼津東高サッカー部 at 13:29│Comments(0)
│紡ぐ魂